ホームページの管理会社が分からなくなる理由と確かめ方
ホームページの管理会社が分からなくなる5つの経緯を表で比べ、最初に聞く相手を決めます。請求書とWHOISの見方、契約先への聞き方の文例もまとめました。

「うちのホームページの管理会社って、どこでしたっけ?」
朝の打ち合わせで、社長に聞いてみた。
「作った会社でしょ」と社長。
経理に聞くと、毎年払っているのは別の会社の名前。
前の担当が残した紙には、さらに別の会社の名前。
3人に聞いて、答えが3つ。
メモの上で、ペンが止まっていませんか?
この記事は、会社やお店のホームページを任されたのに、管理会社が分からない方に向けて書きました。
誰のせいかではなく、どうしてそうなったのかを5つの経緯で比べて、最初に聞く相手を決めます。
ホームページの管理会社が分からないのは、1社の話ではないから

3人の答えは、どれも間違っていないかもしれない。
「管理会社」という言葉の中に、別々の契約が入っているからです。
- ドメイン:ホームページとメールの住所を登録している会社
- サーバー:ファイルを置いている会社
- メール:会社のアドレスを動かしている会社
- 修正の窓口:ページを直してくれる制作会社や保守の会社
全部が同じ会社のこともあれば、4つとも違うこともある。
1社の名前を探していると、どの名前を見ても「違う気がする」で止まるんです。
ぼくも始めたころ、サーバーもドメインも知らずに、いきなりWordPressを入れました。
自分のサイトでさえ区別がついていなかったので、会社のサイトで分からなくなるのは不思議ではない。
ドメインの管理会社の調べ方は、請求書とWHOISの2つ
名前を探すだけなら、手がかりは2つ。
- 請求書やカードの明細で、ドメイン・サーバー・管理費の支払い先を見る
- WHOISで自分のドメインを調べて、登録している会社とネームサーバーの名前を見る
WHOISは、ドメインの登録情報を調べられるサービス。
代理の表示になっていて、持ち主の名前までは見えないこともあります。
細かい開き方は、ホームページの制作会社と連絡が取れないとき、確かめる4つに書きました。
ここからは、名前が出てきたあとに止まる話。
管理が見えなくなる経緯を、5つ並べて比べる

見えなくなる形を、5つに分けてみました。
1つのサイトに、いくつか重なっていることもあります。
経緯 | 手元に残るもの | 最初に聞く相手 |
|---|---|---|
全部まとめて頼んだ | 請求書の「管理費」の1行 | 請求書の送り主 |
支払いが自動で続いている | カードの明細に年1回だけ出る名前 | 経理とカードの名義の人 |
担当が替わった | 前の担当の受信箱と、古い封筒 | 前の担当。難しければ経理 |
一部だけ別の会社へ移した | 時期の違う見積書が数枚 | 最後に頼んだ会社 |
作った側の体制が変わった | 引き継ぎや移転の案内のメール | 案内の送り主か、今の請求の送り主 |
自分のサイトに近い行を、1つ選んでみてくださいね。
2つ当てはまるなら、時期が新しいほうから。
まとめて頼むと、手元に残るのは請求の1行

ホームページを頼むとき、ドメインもサーバーも「全部お願いします」と任せるのは、普通のこと。
作る会社が代わりに契約してくれるなら、持ち主は何も覚えなくて済むからです。
その代わり、手元の請求書には「管理費」の1行だけが残る。
何にいくら払っているのかは、書類から読み取れないんです。
作る会社のうしろに、もう1社いることもあります。
制作会社が別の会社のサーバーを借りて、まとめて請求している形。
だから、請求書の名前とWHOISの名前が違っても、どちらかが間違いとは限らない。
もう1つ見えにくいのが、自動で続く支払い。
ドメインやサーバーは、1年ごとにまとめて払う契約も多い。
年に1回、カードの明細に知らない名前が1行だけ出る。
請求書が届かない形だと、経理の人もホームページの費用だと気づかないことがあります。
明細は、1か月分ではなく1年分さかのぼって見てくださいね。
人が替わり、一部だけ移すと、書類と今がずれる

担当が替わっても、契約はそのまま続く。
いなくなるのは、知っていた人だけ。
ホームページは普通に開けるので、引き継ぎの項目から漏れることがあるんです。
辞めた人のメールやIDをどう移すかは、ホームページの担当者が退職した会社で、最初に確かめることで順番に並べています。
もう少し見つけにくいのが、途中で一部だけ移した形。
- メールだけ別の会社に移した
- サーバーだけ引っ越した
- 修正だけ別の会社に頼むようになった
どれも、そのときは正しい判断。
ただ、見積書は時期の違うものが数枚あって、どれが今の姿かは書いていない。
だから見積書は、日付の新しい順に並べる。
いちばん上の会社が、次に聞く相手。
作った側の体制が変わることもあります。
東京商工リサーチのTSRデータインサイトによると、2025年の情報通信業の休廃業・解散は4,189件で、前の年より15.2%増えた。
Web制作会社だけの数字ではないし、ホームページの数に置き換えられる数字でもない。
それでも、作った会社が同じ形で続いているとは限らない、という目安にはなります。
止まらないから、誰も聞かないまま重なる

こういうサイトが何件あるのか、ぼくは数字を持っていません。
増えていると言い切れる統計も、見つけられていないんです。
ただ、増えやすい形だとは思っています。
ホームページは、誰も管理を確かめなくても、開けてしまうから。
サーバー代が引き落とされているかぎり、ページは表示される。
だから「管理会社はどこ?」と聞く機会が来ない。
その間に、担当が替わり、メールだけ移り、作った会社の窓口も変わる。
1つ1つは小さな出来事で、どれも誰かの失敗ではない。
気づくのは、ページを直したくなった日か、更新のお知らせが届いた日。
そこで初めて3人に聞いて、答えが3つになる。
これから先に備えて、手元に置いておく情報は「制作会社の廃業に備えて、手元に置くホームページの情報」にまとめています。
迷ったら、3つの質問で最初に聞く相手を決める

表のどの行か決めきれないときは、次の順に答えてみてください。
- 最後に請求書を受け取った相手は誰か
- 最後にページを直してくれたのは誰か
- 契約のことを知っていそうな人に、今連絡できるか
答えで、最初にすることが変わります。
答え | 最初にすること |
|---|---|
請求書の送り主が分かる | その会社に、契約の中身を聞く |
請求書はないが、明細に名前がある | その名前の会社に、会社として問い合わせる |
ページを直した会社が分かる | ドメインとサーバーをどこで持っているか聞く |
前の担当に連絡できる | 契約している会社の名前だけ、先に聞く |
どれも分からない | WHOISで出た登録している会社に、手続きを聞く |
聞き方にも、少しコツがあります。
「管理会社はどちらですか」と聞くと、相手も何を答えればいいか迷うんです。
ホームページのドメイン、サーバー、メールのうち、御社で契約しているものを教えていただけますか。
この聞き方なら、答えが「サーバーだけです」でも前に進む。
残った所を、次の相手に聞けばいいからです。
名前がそろうと、直して続けるのか、軽い作りに移すのかも比べられるようになります。
聞く相手が決まっても、自分のサイトのどこから見るかで迷うこともあると思います。
確認が要る所は、無料の管理状態チェックで確かめてください。
外から見える情報と、いくつかの質問への答えをもとに、先に見たい項目を並べます。


