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古いホームページの管理は誰が守る?10年前のサイトの確かめ方

10年前に作った古いホームページは、作り直す前に誰が守っているかを確かめます。作った年ではなく最後に動いた日で古さを見て、直す窓口・契約・バックアップの持ち主を3行に並べる手順です。

年に1回だけ届くメールが、今年も来た。
件名は「契約更新のお知らせ」。

送り主のサーバー会社の名前に、見覚えがない。
受信箱をさかのぼると、同じ件名のメールが毎年1通ずつ、10年近く並んでいた。

開いた跡があるのは、いちばん古い1通だけ。

10年前に作ったホームページ、今は誰が守っていますか?

この記事は、作ってから長い年月がたったホームページを持っている、会社やお店の方に向けて書きました。
古いホームページの管理を、作り直すかどうかの前に、誰が持っているかで確かめる4つの手順を並べます。

古いホームページは、作った年ではなく最後に動いた日で見る

古いホームページは、作った年ではなく最後に動いた日で見る

「うちのホームページ、古いから」と言うとき、見ているのはたいてい見た目か、ページのいちばん下の「© 2016」のような年。
この年は、作ったときの年のことが多いんです。

毎年書き換える人は少ない。
だから10年前の数字のままでも、中が止まっているとは限らない。

古さを測るなら、更新したときにだけ変わる所を見る。

  • お知らせやブログの、いちばん新しい日付
  • 採用ページの年度
  • 料金表や営業時間に書かれた、改定の日

この3つが最近なら、誰かが今も手を入れている。
そろって何年も前なら、直す窓口のほうが止まっているかもしれない。

見た目が古いことと、管理が止まっていることは、別の話。
ここからの4つは、管理のほうを確かめる手順です。

手順1:今「直して」と頼める相手を、名前で書く

手順1:今「直して」と頼める相手を、名前で書く

10年たつと、作ったときの人は入れ替わっていることが多い。
社内の担当も、作った会社の担当も。

なので最初に書くのは、会社の名前ではなく、頼める人の名前。

  • 最後にページを直してもらったのは、いつか
  • そのとき連絡した相手の名前とアドレス
  • その人に、今も同じアドレスで届くか

「作った会社」と書いて終わりにしないでくださいね。
会社が続いていても、窓口の人が替わっていれば、頼み方から聞き直すことになるので。

相手と連絡が取れないときに埋める項目は、ホームページの制作者と連絡が取れないときの確認項目一覧に並べました。

手順2:ドメインとサーバーの契約が、何で続いているかを見る

手順2:ドメインとサーバーの契約が、何で続いているかを見る

古いホームページが今も開けるのは、契約が続いているから。
ただ、何で続いているかは、10年の間に変わっていることがあります。

確かめるのは、次の3つ。

  1. 更新の月(1年ごとか、数年ごとか)
  2. 払い方(請求書か、カードの自動の引き落としか)
  3. 払っている人の名前(会社か、作った会社か、昔の担当か)

カードの引き落としは、カードを作り替えたときに止まることがある。
昔の担当の名前や、作った会社の名前で払っていると、社内の誰も更新の月を知らないまま続くんです。

冒頭の「契約更新のお知らせ」は、この3つを埋める手がかり。
差出人の会社の名前、更新の月、ログインの入口が書いてあることが多いからです。

年に1回しか来ないメールなので、届いた月をメモしておいてくださいね。

手順3:バックアップが、どこに、いつの分あるかを聞く

手順3:バックアップが、どこに、いつの分あるかを聞く

4つの中で、外からいちばん見えないのがここ。
バックアップは、サイトが動いているかぎり、誰も開かないからです。

聞くことは3つ。

  • どこにあるか(サーバーの自動のバックアップか、作った会社の手元か)
  • いつの分か(昨日の分か、作ったときの分だけか)
  • 誰が戻せるか

作ったときに取った分だけがあって、そのあとの10年分は無い。
そういう形も、ありえます。

ぼくも、自分のサイトのテーマを替えたとき、プラグインのせいでデザインが崩れました。
更新の仕組みも変わった。

崩れるのは、動かした日。
だから古いサイトほど、触る前に、戻せる場所があるかを先に聞く。

手順4:窓口・契約・バックアップを3行に並べて、守る人を決める

手順4:窓口・契約・バックアップを3行に並べて、守る人を決める

手順1〜3で分かったことを、3行に並べる。

項目

今の持ち主

まだ分からないこと

直す窓口

例:作った会社の担当の人

今のアドレスで届くか

契約

例:会社のカード・毎年4月

ログインの入口

バックアップ

例:サーバーの自動

誰が戻せるか

3行とも名前で埋まれば、古くても守る人はいる。
空いた行があれば、そこが次に決めること。

「誰が守るのか」の答えは、1人の名前でなくていいんです。
3行のうち、どれを誰が持つかが決まっていれば、人が入れ替わっても続く。

この3行を普段から手元に置いておくときの保管の仕方は、「制作会社の廃業に備えて、手元に置くホームページの情報」にまとめています。

古いホームページの管理で、迷いやすい所のQ&A

古いホームページの管理で、迷いやすい所のQ&A

Q. 古いなら、作り直したほうが早いのでは?

作り直すと、窓口・契約・バックアップの3つも、もう一度決め直すことになる。
3行が空いたまま新しくすると、次の10年でまた同じ所で止まるんです。

先に3行を埋めてから、作り直すかどうかを決めても遅くない。

Q. 直して続けるか、軽い作りに移すか、どう決める?

ぼくは今も、お客様のWordPressの管理を続けています。
自分のサイトのRonilogは、WordPressから軽い作りに移しました。

どちらかが正解、ではない。

目安は、更新する人がいるかどうか。
手順1で頼める相手が見つかり、手順3で戻せるバックアップがあるなら、直して続けやすい。
窓口が見つからず、更新もほとんどしないなら、軽い作りに移して、持つものを減らす道もある。

Q. 作った会社が、もう無いかもしれない

連絡が取れないだけで、無いとは決めない。
見分け方は、ホームページの制作会社が廃業したら、先に分ける3つの状態にまとめました。

Q. 社内の誰に任せればいい?

3行を1人で全部持たなくていい。
契約は経理、窓口は総務、のように分けても続きます。

分けたら、その名前を3行の表に書いておく。
次に人が替わったとき、その1枚がそのまま引き継ぎになるので。

3行のうち、どこが空いているのか自分では分からないときは、無料の管理状態チェックで確かめてください。
外から見える情報と、いくつかの質問への答えをもとに、先に確かめたい項目を並べます。

来年、あのメールが届いたとき、開いて読める人が社内にいる。
古いホームページを守るのは、たぶんそこからです。