ホームページの制作会社が廃業したら、先に分ける3つの状態
ホームページの制作会社が廃業したかもしれない。連絡が取れないだけで決めず、廃業・引き継ぎ・返事が遅いだけの3つに分けて、話す相手と、ドメインとサーバーの名義で変わることを表で比べます。

ホームページの営業時間を直してもらおうと、制作会社のサイトを開いた。
表示されたのは、サーバーの初期の画面だけ。
電話をかけると、「この番号は現在使われておりません」の音声。
受話器を持ったまま、しばらく画面を見ていた。
作った会社が、もう無いのかもしれない。
そう思って、手が止まっていませんか?
この記事は、制作会社に作ってもらったホームページを持っている、お店や会社の方に向けて書きました。
ホームページの制作会社が廃業したかもしれないとき、先に「今どの状態か」を分けて、状態ごとに話す相手と決めることを表で比べます。
制作会社の廃業は、連絡が取れないだけでは決めない

サイトが消えた、電話がつながらない。
これだけで「廃業した」と決めるのは、少し早いんです。
会社のサイトだけ、契約が切れて止まっていることもある。
事務所を移して、電話番号が変わっただけのこともある。
担当の人が辞めて、返事をする人がいないだけのことも、結構あります。
どの状態かで、次に話す相手が変わる。
だから最初にするのは、慌てて作り直しの見積りを集めることではなく、状態を分けること。
ちなみに、制作会社がいなくなる話そのものは、珍しくなくなっています。
東京商工リサーチのTSRデータインサイトによると、2025年の情報通信業の休廃業・解散は4,189件で、前の年より15.2%増えた。
Web制作会社だけの数字ではなく、ソフトウェアや通信も含めた情報通信業の数です。
自分の頼んだ会社がどうなのかは、この数字からは分からないので、次の表で1社ずつ確かめます。
廃業・引き継ぎ・返事が遅いだけ、の3つを表で比べる

よくある状態は、次の3つ。
廃業・解散した | 別の会社に引き継がれた | 返事が遅いだけ | |
|---|---|---|---|
よく見える様子 | 会社のサイトも電話も止まっている | 会社のサイトや請求書に、新しい窓口の案内がある | サイトも電話も動いている。担当の人が替わったこともある |
確かめる所 | 法人番号の公表サイトの変更履歴 | お知らせのページ、最近の請求書の発行元 | 送ったメールの記録 |
話す相手 | ドメインとサーバーの契約先の会社 | 引き継いだ会社 | 今の制作会社 |
ホームページの今 | 契約の名義しだいで、止まる時期が変わる | そのまま続くことが多い | そのまま |
会社の今の状態は、法人番号の公表サイトで見る
株式会社などの法人なら、国税庁の「法人番号公表サイト」で、会社の名前から調べられる。
会社を閉じる手続きが終わっていると、変更履歴に「登記記録の閉鎖等」と出ることが多いんです。
見るのは3つの所。
- 会社の名前で検索して、所在地が契約書や請求書と同じ会社を選ぶ
- 「変更履歴」を開いて、閉鎖の記載がないかを見る
- 所在地や名前が変わっていたら、移転や社名の変更の可能性も考える
ここに何も出ていなければ、会社はまだ残っている可能性があります。
その場合は、メールか書面で、返事がほしい期限を書いてもう一度お願いする。
個人で作ってくれた人には、法人番号がない。
そのときは、最後にやり取りしたメールや請求書を手元にそろえておくと、次の話が早いですね。
破産の場合は、裁判所が選んだ破産管財人(弁護士)が窓口になることがある。
ここは自分で判断せず、商工会議所や弁護士に相談しておくと安心です。
状態が分かったら、契約の名義で話す相手が決まる

廃業していても、ホームページがすぐに消えるとは限らない。
止まるかどうかを決めるのは、会社の状態より、ドメインとサーバーが誰の名前で契約されているか。
自分の会社の名義 | 制作会社の名義 | 分からない | |
|---|---|---|---|
ドメイン | 登録している会社に、契約者として問い合わせられる | 名義を移す手続きが要る。手順は登録している会社に聞く | WHOISで、登録している会社と期限を調べる |
サーバー | 自分のIDで管理画面に入れる。支払いを続ければ動く | 制作会社の支払いが止まると、契約の切れ目で止まることがある | カードの明細や請求書から、サーバー会社の名前を探す |
管理画面に入る人 | 自分の会社の人が管理者なら、そのまま入れる | 制作会社の人しか管理者がいないことがある | 入れるIDがあるか、社内で聞いて回る |
いちばん急ぐのは、「制作会社の名義」で、しかも期限が近い欄。
ドメインの期限が切れたまま時間がたつと、そのアドレスを他の人が取れる状態になることがあります。
逆に、ドメインもサーバーも自分の会社の名義なら、急ぐ話は少ない。
作った会社がなくなっても、契約先に直接問い合わせて、続きを別の人に頼めるんです。
名義と期限の探し方は、ホームページの制作会社と連絡が取れないとき、確かめる4つで、どこを開くかまで手順にしています。
返事が遅いだけだった場合の頼み方は、ホームページの修正をしてくれないとき、最初に渡すものが近い話です。
これから先に備えて、手元に置いておく情報は「制作会社の廃業に備えて、手元に置くホームページの情報」にまとめています。
直して続けるか、軽くするか。迷ったら2つの質問で決める

名義と期限が見えたら、次はこのホームページをどうするか。
選べるのは、今のサイトを別の人に引き継いで直して続けるか、作りを軽くして自分たちで動かすか。
迷ったら、次の2つの質問。
- 中身(営業時間・料金・お知らせ)を、月に何回くらい直したいか
- 直すのは、社内の人か、外の誰かか
答え | 向いている方 |
|---|---|
月に何回も直す。外の人に頼みたい | 引き継いでくれる人を探して、直して続ける |
月に何回も直す。社内の人が直したい | 社内の人が更新しやすいのは、直す形か軽くする形かを比べる |
年に数回しか直さない | 作りを軽くして、続ける手間を減らす |
どちらを選んでも、最初にそろえるのは、ドメインとサーバーの名義と期限。
ここが分からないまま作り直すと、新しいサイトでも同じ所で止まります。
作った会社がいなくなったことは、責める話ではない。
今のサイトがどの状態かが分かれば、次に頼む人へ渡せる形になります。
自分のサイトで確認が要る所を、無料の管理状態チェックで確かめてください。
外から見える情報と、いくつかの質問への答えから、先に確かめたい所が分かります。


