SEOを改善したければマイクロコピーを使った方がいいって聞いたんだけど、マイクロコピーってなに?
そんな疑問におこたえします。
マイクロコピーを使えなんて言われても何のことだかよくわかりませんよね。ぼくもマイクロコピーについて勉強するまでは気にもしませんでした。
webサイト上に何気なく添えられているマイクロコピー。きっとあなたも気付かないうちにマイクロコピーによって誘導され、
- 次のページをクリックしてしまった
- 予定してない買い物をしてしまった
こんな経験があるはずです。
実際にぼくもマイクロコピーの改善に取り組み、サイトからの離脱を防ぎ、ユーザーを意図した導線で導くことにより、検索順位が大幅に上がり、アクセス数が200%向上しました。
こんにちはろにぃです。サイト制作を始めてから10年
・月収100万円のサイトを作成、運営
・クライアントのサイトの作成、編集、管理
・SEO相談
などの経験を活かして、サイト制作やSEOについて情報発信をしております。
そんなぼくが今回は、
- マイクロコピーを使うメリット
- マイクロコピーのテクニック
について解説します。
さらに記事の後半では実際にマイクロコピーによってユーザーを誘導している実例もご紹介していきます。
本記事を読むことによって、あなたが運営しているサイトの問題点がわかり、明日からサイトに訪れたユーザーの行動の変化に驚くかも知れません。
これまでマイクロコピーなんて気にしたことなかったという人は、ぜひ最後まで読んでパクってください!
マイクロコピーとは
マイクロコピーとはwebサイトに使用する短い文章、文字のこと。
- リンクボタン
- エラーメッセージ
- ログイン
- 完了画面
などサイトのあらゆるところに使われているんです。
マイクロコピーに効果がある理由
マイクロコピーに効果がある理由について、スタンフォード大学のBJフォッグ教授がフォッグ式消費者行動モデルでわかりやすく説明しています。
人が行動を起こす時には3つの要素が関係する。
- 強い動機づけ
- 行動の妨げとなっている障害の難易度
- 行動のきっかけとなる合図
マイクロコピーの役割は行動を起こしたいと思っているユーザーに対して障害を取り除くこと。
このような障害排除に効果を発揮するのがマイクロコピーです。
つまりマイクロコピーを改善することで、ユーザーが行動しない理由をなくし、あなたの望む行動をしてくれるようになるというわけなんです。
マイクロコピーを使うメリット
マイクロコピーによってサイトが改善された例は数え切れないほどあります。
引用:The microcopy 山本 琢磨LPフォーム内のマイクロコピーを変更して、PCページの成約率53.5%、スマホページ11.9%UP
カート内を改善し成約率120%改善
コピーライティングを学んだことによりABテストを行なった結果、CVRが10%UP
マイクロコピーの訴求変更し、主力商品ページへのアクセスが250アクセス→425アクセス、結果売上UP
コンバージョンボタン付近のマイクロコピー最適化で、公式サイトへの誘導率が13.68%→17.30%へ改善
マイクロコピーにより会社の利益を13倍に改善
マイクロコピーを使うことで、以下の効果が期待できるんです。
どういうことなのか、順に詳しく見ていきましょう。
ユーザーに快適にサイトを利用してもらえる
マイクロコピーを使用することでユーザーに快適にサイトを利用してもらえるようになります。
例えばこんな経験はありませんか?
オンラインショッピングをした際、会員登録を求められ、仕方なく登録をすることにしたあとのパスワード設定
忘れないようなパスワードを入力し、完了ボタンを押したら、
- 8~16文字までのパスワードを設定してください。
- 数字と大文字を含める必要があります。
- 特殊文字は使用できません
という注意書きが表示され、やり直し。
はじめから注意書きを書いておけや!
しかも入力した住所と消えてるやないかい!!
こんなめんどくさいことやってられるか!!!
と買い物をやめてしまったなんてこと。
入力するタイミングでマイクロコピーが添えられてさえすれば、この損失は防げたんです。
もしあなたのサイトにマイクロコピーが足りていなければ、ユーザーをストレスを感じて離脱しているかもしれません。
よく確認してみてください。
ユーザーへ行動を促す
ユーザーに行動してもらいたい時、マイクロコピーは威力を発揮します。
例えば、
というサービスがあった時、
急ぎではないから、またあとででいいや
なんて見過ごしたことはありませんか?
もしそこに
5月10日までの限定オファーです
\ 今すぐお申し込みください! /
こんなマイクロコピーが添えられていたらどうでしょう?
『今すぐクリックしなきゃ』と申込み件数が増えそうですよね。
ユーザーへ安心感を与える
マイクロコピーは案内の役割を果たします。
という少し押すのにドキドキするようなボタンより、
30秒で登録完了します
と丁寧な説明が添えられている方が、安心してボタンを押せますよね?
サイトを見ている人の中には、ボタンを押しただけで請求が発生するのではないかと警戒している人もいます。
親切なマイクロコピーは安心感につながるんです。
マイクロコピーの効果を高めるテクニック
ユーザーが思わずボタンをクリックしたくなるようなマイクロコピーのテクニック例を3つご紹介します。
Canvaの例
無料デザインツールのCanvaは有料のCanva Proに登録することで使える機能や素材が増えます。
先日どうしてもCanva Proを使う必要が出て、登録をしようとしたところ、その丁寧なマイクロコピーに思わず感動しました。
『いつでもキャンセルできます。トライアル期間終了の7日前にリマインダーが届きます』
とボタン付近に添えられたコピー。さらに登録ボタンを押して進むと、
ここまで丁寧にマイクロコピーが添えられているんです。
読みながらCanvaさん大好き!と叫びそうになりました。
感動するほどユーザー想いなマイクロコピー、ぜひ参考にしてみてください!
U-NEXTの例
定額制動画配信サービスのU-NEXTも丁寧なマイクロコピーを使用しています。
- 31日間無料で体験できます
- 登録は3ステップで簡単
- 登録日を含む31日以内に解約した場合、月額料金は発生しません。
ここまで書いてくれていれば、疑いようがありません。
無料期間を過ぎて請求されたとしても、そんなこと聞いていないなんて言う余地もない。
サイト運営側の身を守るためにもマイクロコピーは有効的ですね。
オバマ前大統領の例
大統領選前にオバマ前大統領のメルマガ購読を申し込むためのCVボタンは『登録する』と表示されたものでした。
このボタンのクリック率を改善するために、4つのマイクロコピー
- JOIN US NOW(すぐに参加する)
- LEARN MORE(もっと情報を知る)
- SIGN UP(登録する)
- SIGN UP NOW(今すぐ登録する)
をテストし、最もメルマガ読者を獲得したのはLEARN MORE(もっと情報を知る)でした。
『登録する』と比較して40.6%改善し、288万人のメルマガ購読者を獲得した結果、大統領選に勝利したのです。
こんなところでもマイクロコピーは威力を発揮していたんです。驚きですよね?
この他にも クリックしたくなる魔法のCVボタンデザイン では様々なテクニックをご紹介しています。
もっと色んなテクニックを学びたい!という方はぜひご覧ください。
実践 行動を促すマイクロコピーの作り方
ここまでマイクロコピーについてインプットをしてもらいました。
しかし、知っているのとできるのは違います。実際にやってみないと身にはつかないので、今度は実際にアウトプットしてみましょう。
顧客が抱える9つのリスクと解決方法
ぼくたちは何か行動をしようとする時、必ず心理的障害があります。
- 苦労がムダにならないか
- お金を失ってしまわないか
この障害が恐怖心を生み、行動をやめてしまうのです。
だからユーザーに行動してもらいたければ、この障害を取り除いてあげなければなりません。
障害となる9つのリスクと解決方法は以下の通り。
心配事 | 解決方法 |
---|---|
お金を失うのでは? | 保証をつける |
賛同してくれるだろうか? | お客様の声を添える |
面目が潰れるのでは? | 名誉心をくすぐる |
使い物にならないのでは? | 無料トライアル |
安全性は大丈夫なのか? | 証明書を提示する |
満足できないのでは? | 感情に訴える |
使い方がわからないのでは? | 24時間サポート |
苦労するのでは? | わかりやすい指示 |
時代遅れになるのでは? | 安価でアップグレード |
ユーザーのネガティブ要素を深掘りして訴求内容を決める
次にユーザーが行動しない理由をワークシートに当てはめて深掘りをしていきます。
ワークシートの③、④、⑤がマイクロコピーで訴求すべきポイントです。
あとは顧客が抱える9つのリスクと解決方法の表で適した解決方法を確認しながらマイクロコピーで提示して、ユーザーの不安を取り除いてあげましょう。
Canva Proのマイクロコピーを参考に解決方法を提示する
ワークシートに対して、先程紹介したCanva Proのマイクロコピーがどう対応しているのか見てみましょう。
私は①Canva Proに登録をすることで
②オリジナルの画像を手に入れたい
しかし③使いこなせるかどうかが不安
しかも④無料期間中に解約し忘れて費用が発生したら最悪だし
そもそも⑤ノーマルとProの違いがよくわからないからこのボタンをクリックするなんてできないよ
Canvaのサイトを見てみると③、④、⑤に対しての対策がされていますよね。
- ③:30日間の無料トライアル
- ④:7日前のリマインダー
- ⑤:FreeとProの比較表を掲載
そして所々にマイクロコピーが使われています。
ぜひ参考にしながらあなたのマイクロコピーを作ってみましょう!
まとめ
最後にまとめます。
- Webサイトに使用する短い文章、文字のこと
- ユーザーが行動しない理由を排除することができる
- ユーザーに快適にサイトを利用してもらえる
- ユーザーを行動へ促す
- ユーザーへ安心感を与える
- Canvaの例
- U-NEXTの例
- オバマ前大統領の例
- 顧客の抱えるリスクと解決方法を確認する
- ワークシートを使ってネガティブ要素の深掘りをする
- 解決方法をマイクロコピーで提示する
以上について解説してきました。
ぜひ今回紹介した内容を試し、あなたのサイトに変化が起きるかどうかチェックしてみてください!
今回マイクロコピーの一例を紹介しましたが、さらにマイクロコピーを極めたい方におすすめする書籍がこちら
本記事で紹介した内容がさらに詳しく解説されていますので、ユーザーの心配事を排除し、望む行動へと導きたい方はぜひ手に取ってみてください!
本を読む時間が取れないという方には音声学習がおすすめ!
移動、運動、家事、入浴などを利用して、『ながら学習で効率よく学びましょう!
【裏技】Audible(オーディブル)は3か月間半額で使える
コメント